失敗したら素直にごめんなさいと謝るのが大事。初心を忘れずセカンドキャリアを突き進む【藤久運輸倉庫株式会社・長坂さん】
written by 大京寺諄
「やりがいを感じられるか」は職場を選ぶ上で重要なポイントです。やりたいことができたとしても、他者から感謝をされない環境だと、やりがいも感じにくくなってしまうのではないでしょうか。
中部・関東・関西圏に拠点をかまえ、事業を拡大してきた藤久運輸倉庫株式会社は、運輸・倉庫業を中心とした総合物流業を展開する会社です。今回は55歳のときに銀行から出向し、還暦を迎えた今も取締役として活躍されている長坂さんにお話を伺いました。
インタビュイー: 長坂 充久(ながさか みちひさ)
担当役割:藤久運輸倉庫株式会社 取締役。経営管理部の統括。前職では銀行にて支店長などを経験。55歳のときに現会社へ出向し、還暦を迎えた今も取締役として活躍中。
休日の趣味:ゴルフ。体を動かし、人との輪が広がっていくのが楽しい。
インタビュアー:大京寺 諄(だいきょうじ しゅん)
「働くかっこいい大人を増やす」というインビジョン株式会社のビジョンに共感し、ダシマスにて活動をするフリーランスライター。 ゴルフは挑戦したことがありませんが、私も体を動かし人の輪が広がるフットサルが好きです
金融業界から運輸業界へ。銀行支店長も経験し、選んだセカンドキャリアは運輸業!
――長坂さんは藤久運輸倉庫へ入社する前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか。そしてどのような経緯で藤久運輸倉庫へ入社されたのでしょうか。
大学を出てからは、ずっと愛知県の銀行で働いていました。個人・法人のお客様に対する営業職を経験したのち、支店長として4店舗、エリア長として10店舗の統括もしていました。藤久運輸倉庫は長年メインバンクとして取引頂いている会社でした。過去にも出向者がいるような深い関係性だったこともあり、55歳のときに銀行から藤久運輸倉庫へ出向となりました。60歳を迎えた現在は出向元の銀行を定年退職となり、藤久運輸倉庫にて継続勤務をさせていただいています。
――藤久運輸倉庫ではどのようなサービスを展開されていますか。また長坂さんは現在どのようなお仕事を担当されているのでしょうか。
藤久運輸倉庫は社名のとおり、運輸・倉庫業を中心とした総合物流業です。運輸・物流・倉庫すべての機能を兼ね備えているため、「荷物を預かってほしい」「ラインの指定された場所に決められたタイミングで届けてほしい」など多様な要望に応えることができます。物を運ぶだけでなく、ニーズに寄り添い物流面から経営課題の解決をしています。
現在は取締役として経営管理部の統括をし、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を幅広く管理し、会社を支えています。
――長坂さんご自身が考える経営管理部としての仕事の面白さはどんなところでしょうか。
経営管理では会社が円滑に回るようにするのがミッションなので、うまくサポートできていると感じたときに面白さを感じています。これは銀行時代から感じていたことなんですが、やっぱり人は1人では何もできないと思うんです。ドライバーをはじめ、現場の社員がほとんどを占めるなかで、人数としては1割にも満たない経営管理部でみんなのサポートができることは、大変さはありますけど喜びも感じます。
失敗したら素直に「ごめんなさい」が大事
――前職も含めこれまで長くお仕事をされてきた長坂さんですが、ご自身がこれまでに苦労したことや失敗だったなと思ったことはありますか?
嘘や言い訳は必ずバレます……(笑)。前職の銀行員時代には、お客様から大きなお金を預かる場面が多くありました。例えば「明日の10時に行きます!」と約束して訪問するときに、前のアポイントが長引いたり、うっかり忘れていたりして遅れてしまうこともありました。そんなときに、「車がパンクした」とか「お腹が痛くなった」なんてことを言っても必ずバレてるんですよね……(笑)。アポイントをとっているとはいえ、名刺一枚で銀行員だと確認して大きなお金を預ける側の立場になると、やっぱり信用は大事ですから、素直に謝るということが大事ですよね。
――素直に「ごめんない」と言うことはとても大事ですよね。わたしも新入社員時代に、渋滞でアポイントに遅れたときに、「ごめんなさい」よりも先に「渋滞で遅れてまして……。」と言ってしまって怒られた経験があります……(笑)。長坂さんが仕事をする上で大事にしている言葉はありますか。
さきほどのエピソードをある先輩に話したときに、先輩に教えられた老師の言葉なんですが、「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)」です。「天は人の行動をみていて、嘘やごまかしは自分に跳ね返ってくる。正直が一番だ。」ということですね。これはいまでも大事にしています。
――長坂さんにとって「働く」はどういうことだと捉えていますか。
人が健康に人生を全うできる手段だと思います。お金がないと生きていけないので、生活のために働くというのは間違いなくありますけどね。楽してお金をたくさんもらいたいというのが普通だと思っていて、本来は大変な思いや辛い思いをするのは楽しくないことですよね……(笑)。でも仕事を楽しんでやろうとすれば、幸せを感じられる瞬間があると思います。
不器用なところもあるけれど、真面目で温かい人たち
――会社にはどのような文化や風土がありますか。
「真面目でおとなしいけれども、とても温かい」というのが出向してきた初めに感じた印象です。怒られるかもしれませんけれど、ある意味不器用なところもある人たちの集まりだとも感じます。でも、そういうところが「放って置けない」「何とかしなきゃな」とお互いが想い助け合える雰囲気に繋がっているのだろうと思いますね。
――助け合える職場、とても素敵な環境ですね。助け合いを感じたエピソードなどはありますか。
当社のトラックのドライバーが、運転中に前を走行していた他社のトラックがパンクしているのを見つけたことがあったんです。それを見て、そのままでは危ないからと前を走っていたドライバーに教えてあげたところ、後日トラックに書いてあった電話番号を見て感謝の電話をいただいたということがありました。会社の仲間だけでなく、他社のトラックドライバーとも助け合えるところに温かさやプロ意識を感じましたね。
――職場ではどのような人が活躍していますか。
相手の喜ぶ顔がみたいという気持ちを持って、自己犠牲を厭わない人が活躍しています。配送先まで荷物をお届けする際に、外箱に汚れがないかふき取りやチェックをした上で、荷物が先入先出になるように積み直しているドライバーがいました。そのような一手間がかけられる人が活躍していると感じます。
――最後にこの記事を読んでくださっている求職者へ一言お願いします。
家族の温かさのようなものを持つ職場でありたいと思っています。当社は健康起因の事故防止を社命として、職場の事故防止や安全、みんなの体と心の健康も自分たちで守っていくために「健康宣言」を行い、『健康経営優良法人・ブライト500』に2年連続認定され、「健康経営」を実践・継続する社員重視の会社です。よりよい職場環境を共に創っていくという気持ちを持った仲間を求めています。
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